華やかな大輪の花を咲かせる芍薬の美しい季節は
初夏のほんの一瞬です。
芍薬は「顔佳草(かおよぐさ)」とも呼ばれます。
牡丹とよく似ていますが、
芍薬は草、牡丹は樹木に分類され
先に咲く牡丹と入れ替わるように花が咲きます。
芍薬の花言葉
「はじらい」「慎ましさ」
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
このことわざは
美しい女性の立ち居振る舞いを例えたものです。
芍薬は枝分かれせずすらりとした茎の先に花を咲かせることから「立ち姿の女性」
牡丹は枝分かれした横向きの枝に花を咲かせることから「座った女性」
百合は風に揺れる姿が美しいことから「女性が歩く姿」
を表していると言われています。
こんな素敵な言葉を耳にすると
自然と背筋が伸びて
凛とします。
芍薬と牡丹の見分け方
<葉>
違いがわかりやすいのが葉の形です。
芍薬の葉は
全体的に厚く丸みがあり、
葉の先にギザギザはなく、ツヤがあります。
牡丹の葉は、
薄くギザギザになっていて、ツヤがありません。
<つぼみ>
芍薬の蕾は丸いですが、
牡丹の蕾は先が尖っています。
<香り>
芍薬はバラのような甘く爽やかな香りがします。
牡丹は香りが少ないです。
比較的わかりやすいので、
どちらか迷ったときは香りを確かめてみるとよいかもしれません。
<木>
芍薬は草、牡丹は樹木に分類されます。
芍薬は茎が枝分かれせずまっすぐ伸びていきます。
牡丹は茎が枝分かれして低く横ばいに広がっていきます。
今年のステイホーム期間中に
遠く離れたお気に入りの2つの花屋さんから
時期をずらして芍薬を取り寄せました。
これまでは
近くの花屋さんで出会えば連れて帰ろう~
っという感じでした。
なので、
今年はいつもより長く、丁寧に
芍薬を愛でることができました。
そして、
いつもお世話になっている方にお裾分けをして
「綺麗だったね」
「かわいい~」って一緒に楽しむことができて
とても嬉しい芍薬シーズンでした。
次は、
これから訪れる雨や風を乗り越えた
パワーに溢れた花がたくさん出てきます。
そんな、たくましい花々から癒しやパワーを頂き、
たくさんの方に花のチカラを伝えていきたいと思います。
追伸
梅雨のじめじめとしたシーズンに入りますので、
皆さん、体調に十分にお気を付けてお過ごしくださいね。