2019年11月で19歳になった‘らんた’
‘らんた’だけど女の子です。
よく、男の子と間違えられます。
17年前に出会って、迷いなく譲り受け、
たくさんの人に可愛がられて育ちました。
1年前。
方向が分からなくなって壁の隅でじっとしている。
時折、体を支えられず倒れてしまう
夜中に泣くことがある
目の前に何もないのにビックと反応する
かかりつけの先生へ症状を説明すると
「認知症ですね」
とあっさり告知されました。
不思議に思っていた‘ビック’と動くしぐさは、
脳の退化によって神経が制御出来ず、こういう動きをするそうです。
思わず「良かった!!」っと声が漏れていました。
「良かった」とは、
大変な病気を発症しるんじゃないかとすごく心配してたから。
そんな私を見て先生は、
「良かったかどうか・・病気だったら治療ができるけど、
認知症は進行していくのに治療は出来ない。
上手に距離を保って付き合っていくことです。
飼い主さんが先に疲れてしまわないようにね。」
あれから一年経ちますが。
食欲旺盛だし、
ヘルニアで動かなくなった後ろ足を引きながら前進できるし
「認知症」と言われる前と特に変わらず過ごしていました。
ほんの2週間前までは。
外出から戻ると、いつもとは違う感じで倒れていました。
何かが違う
座らせてみると座れない。
急に体を支えられなくなってしまいました。
それからは、
身体を支えてご飯を上げたり、水を飲むタイミングを見計らったり
前よりもぐっと介護が身近になりました。
だけど、トイレのタイミングは本人が泣いて教えてくれます。
19歳のらんた。
人間で言ったら100歳越え?!
「トイレは自分で行きたい」という強い意志が感じられます。
私もそんな気持ちに応えてあげたい。
らんたの気持ちに寄り添って、
感じ取って上げれるようにアンテナを張っています。
老いは人間にもパートナーにも必ずやってくること。
おうち時間が増えている今、
息子には
老いること
寄り添うこと
命の大切さ・・
を伝えていけたらと思っています。
5歳の息子には難しいかもしれませんが、
全ては実践あるのみ!!
・泣いたらすぐに行ってあげる
・身体を支えること
・ご飯を食べさせることなど
挙げたらキリがありませんが、
出来ることや興味があることから始めたいと思います。
らんたを子どものように育てていましたが、
私をいつの間にか追い越して老いを迎えています。
「大切な家族」の想いが強すぎて、
介護も一生懸命になりがちですが、
そばにいる人が心配や不安ばかり抱えていると、
伝わってしまいます。
介護する側と介護される側、
お互い温かく心地よく過ごせるように、
日々出来ることや居心地の良いことを探して、
肩の力を抜いて寄り添っていこうと思います。
少しでも長く一緒に居れるように。