毎年このころに長野からりんごが届きます。
2019年今年のりんごは、これまでのりんごと違いました。
「○○果園のりんごをご愛顧いただきありがとうございます。
今年は、6月24日に降雹にあい、さらに台風19号の被害を受けてしまいました。
特に台風の被害が大きく、木が傾いたり枝の折れ等、多くのリンゴが落下してしまいました。
残されたリンゴも枝ずれ(風の為枝で擦れて傷つく)が多く無傷のリンゴはほとんどありません。
お送りしたリンゴにも何らかの傷が目につくと思います。
食べるのに支障がないものを選果して箱詰めしています。
どうかご理解を頂き、お許しをお願いいたします。」(添付手紙抜粋)
お詫びの手紙が同封されていました。
およそ2か月前の10月6日、南鳥島近海で発生した台風19号。
10月12日に「大型で猛烈な」勢力を保ったまま伊豆諸島に上陸、その後関東地方を縦断しました。
史上最多13都県で大雨特別警報がだされた、とてつもなく強烈な台風だった記憶はあります。
私の中で過去のことになっていて、
記憶があるだけなんです。
このりんごと一通の手紙によって、
今現在も被害に苦しみ、もがいている方たちがたくさんいることに気付くことができました。
雹や雨、風に耐え抜いてくれたりんごたち。
落ちずに耐え抜いてくれたことで、支えられ救われた人たちがいます。
私にできることは、
たくさんの人たちに「おいしい!おいしい!!」と言って食べてもらうこと。
大切な人たちへ想いを伝えながら、密たっぷりの長野のりんごをおすそ分けしています。